No reproduction or republication without written permission.
2017/06/09

※オリジナル探索者のセッションログです。
※辿条様制作シナリオ「忘却のゴミヶ原」のネタバレを含みます。
KP:まいん
PL:魁えぐり/極道組長(4.9)
NPC:渡往/極道組長
二人は仲が悪い。悪い…?
二人は仲が悪い。悪い…?
PR
KP:「忘却のゴミヶ原」はじめます。
KP:魁えぐりは、関東から戻りいつもどおりの日常を過ごしていた。そこで、「紫苑組」組長が二週間程度昏睡状態に陥っており、存命が危ぶまれているということを風の噂で耳にする。
魁えぐり:大丈夫?
KP:そしていつもどおり散歩をしていると、ふとショーウインドウに目が留まる。
KP:魁がショーウィンドウに目を向けると自身の背後に誰かが映っているのを確認する。それは、眠っているはずの渡だった。
魁えぐり:????!!?
魁えぐり:びっくりして後ろ振り返るよ
KP:そこには渡はいない。
KP:ショーウィンドウに目を戻すと、確かに渡が映っている。
KP:そして手に持っていた拳銃を、ショーウィンドウに映る自分へ向け、引き金を引いた。
KP:魁は、ぱりん、という音を聞いて意識を闇に沈める。
***
KP:固い感触で魁は目を覚ました。埃臭く、身動ぎすれば何かの部品だろうか。歯車がかんかんと身体の上から落ちてきて薄汚れた地面で跳ねる。
KP:そこは粗大ごみ置き場のような印象を受ける場所だった。
KP:何に使うのか分からない機材や塗装の剥がれた板、罅割れた看板には「ここはゴミヶ原」と拙い文字で示されていた。
KP:上を見れば天井がある事からどうやらここは室内らしい。自分の持ち物は無い。
KP:見渡せばゴミに埋もれた透明なはめ込み式の窓。鉄の扉に、部屋の片隅には赤黒い染みが広がっている場所がある。後はいくら見渡してもガラクタの山。
魁えぐり:「う゛…あー…いつものか…」
魁えぐり:「ゴミヶ原ぁ?…てかなんやったんやあれ…」 ショーウィンドウINわたりゆく
魁えぐり:窓の方に行こう 何が見えるかな?
KP:窓を覗き込むと外は鉄塔や所々ボロボロになった不可思議な建造物がいくつも立ち並び、この場所と同じようにゴミが積み重なっている。その隙間から、何かが動いているのが見えた。
KP:それは見紛うことなき渡の姿だった。
KP:その足元に見知らぬ人が泣きながら這いつくばっている。よく見れば大怪我をしているようで立ち上がれない様子。
KP:そんなボロボロの人間に、渡は平気な表情で拳銃を向ける。
KP:ダンダンと、音は聞こえては来ないものの、その手が発砲の反動で何度も動くのが見えた。
KP:その動きが落ち着いた頃には、彼の足元の人間は物言わぬ肉塊へと成り果てていた。
KP:そしてそれの手を取ると、渡は指先を齧り咀嚼して、飲み込んだ。
魁えぐり:こわい
魁えぐり:「うーわえげつな~…!??…???」ハテ
KP:ふと窓から覗き込む魁に気付いたのか少し驚いた表情をして血濡れた口元を拭う。SANC(1/1d4)。
魁えぐり:ccb<=46 SANC
Cthulhu : (1D100<=46) → 2 → 決定的成功/スペシャル
KP:<アイデア>ロール。
魁えぐり:ccb<=70 アイデア
Cthulhu : (1D100<=70) → 20 → 成功
KP:魁は、渡が自分の名前を呼んだように見えた。
KP:そして渡は、死体を投げ捨てるとゴミの山へ移動してしまい死角になって見えなくなる。
魁えぐり:「…?」
魁えぐり:呼んだくせにどっか言っちゃったよ
魁えぐり:あっちの空間は天井あるんですかこれ
KP:渡がいたところは外のようだ。
魁えぐり:赤黒いシミが気になるけどすぐ扉から出た方が良い気もする
魁えぐり:ちらっとしみ見に行きます
KP:妙に鉄寂びた臭いがする。血液を見慣れた魁は、これが血液であることを理解する。
魁えぐり:CCB<=56 目星
Cthulhu : (1D100<=56) → 79 → 失敗
KP:では何もみつからなかったようだ。
魁えぐり:んー魁えぐり:武器欲しい
魁えぐり:CCB<=56 がらくた目星
Cthulhu : (1D100<=56) → 53 → 成功
KP:では少しボロボロなった日本刀が見つかる。
魁えぐり:「まぁ無いよりマシやろ…」魁えぐり:それ持ってゆっくり扉を開いて様子を確認
KP:扉には赤黒い染みが所々付着している。問題なく開くようだ。
KP:探索者が鉄の扉を開けると、周囲に広がるのは奇妙な光景だった。鉄塔や所々ボロボロになった不可思議な建造物がいくつも立ち並び、ゴミが積み重なっている。
KP:辛うじてゴミをかき分けて道があり、空気は埃っぽく微かな異臭が風に乗って漂う。
魁えぐり:けほけほ魁えぐり:「なんやねんここ」けほほ
魁えぐり:青いのいませんか?
KP:青いのは見える範囲のところにはいないようだ。
魁えぐり:「おらんな」
魁えぐり:道なりにそって進んでみよう 周りを見渡しながら
KP:空には雲一つないのに太陽も月も輝いていなかった。
KP:薄暗い世界の中進むと、頭上で「がしゃん」と音がした。
KP:<回避><DEX*5><幸運>のいずれかをロール。
魁えぐり:CCB<=73 回避
Cthulhu : (1D100<=73) → 11 → スペシャル
KP:確認すれば出入り口が落下してきたガラクタで塞がれている事が分かる。意図的に自分が扉をくぐった時を狙ったとしか思えないタイミングにSANC(0/1)。
魁えぐり:CCB<=45 SANCthulhu : (1D100<=45) → 87 → 失敗
魁えぐり:悪意を感じる
KP:頭上から舌打ちが聞こえて来たかと思え魁が先程まで居た建造物の屋根の上に血に濡れた渡が立って魁を見下ろしている。
魁えぐり:いたー!魁えぐり:眉間にシワを寄せます
渡往:「折角楽に殺してやろうと思ったのに、勿体ねぇな」チッ
魁えぐり:「アホか 手が古いねん」魁えぐり:「久しぶりやな 元気そうやん」なんで?
渡往:「元気も元気だぜ…魁、ここに来ちまったからには死んでもらうぜ」
渡往:CCB<=70 拳銃
Cthulhu : (1D100<=70) → 36 → 成功
魁えぐり:なんで?魁えぐり:CCB<=73 回避
Cthulhu : (1D100<=73) → 24 → 成功
KP:魁は渡が放った弾丸をかわす。
渡往:「チッ」
魁えぐり:「ここに来たからってどういう事やねん」渡往:「ここはゴミヶ原。俺はここに来た人間を殺さなきゃいけねぇ」
魁えぐり:はぁ?って顔してます魁えぐり:「ますます意味わからんわ。つーかお前今ギリギリの状態ちゃうかったっけ」
渡往:「さあな」
渡往:「次の手を打たねぇと、じゃあな」
KP:そう言うと渡はまた死角に隠れて消えてしまう。
魁えぐり:「…」魁えぐり:またどこかから狙ってくると思うので警戒しつつのこ空間?のことを調べようと思ってます
KP:見渡せば自分が出て来た建造物、続く道、そしてゴミの山。他の建造物は窓の中が真っ暗だったり逆に光が強かったりして見えず、どれも共通して扉は鍵が閉まっていたりゴミで出入口が塞がれている。
魁えぐり:「…はぁ」調べ疲れた魁えぐり:建物を調べていこう
魁えぐり:1d3
Cthulhu : (1D3) → 2
KP:魁は建造物のひとつに近づく。
KP:中は真っ白なコンクリートのような部屋だった。
KP:向かいの壁に扉があったようだが、割れてしまっていて向こう側のゴミヶ原の景色が見える。
KP:倒れた本棚からは各国言語の辞書が散乱していて、真ん中には机がある。
魁えぐり:机見る!KP:机の上には「この場×から出××れば××××…」と既にほとんど破れて汚れて読めなくなってしまったくしゃくしゃのメモがある。
魁えぐり:拾ってんーって読んでます魁えぐり:「まー…次行こ」
魁えぐり:紙ぽい
魁えぐり:他の建物は?
魁えぐり:1d2
Cthulhu : (1D2) → 1
KP:魁は他の建造物へと足を踏み入れる。
KP:開けた途端、人の死体が溢れんばかりに出てくる。SANC(1/1d4)。
魁えぐり:CCB<=44 SANCthulhu : (1D100<=44) → 49 → 失敗
魁えぐり:1d4
Cthulhu : (1D4) → 3
KP:ぐちゃぐちゃに腐って骨や肉が露出したそれらはひどく長い間放置されていたのだろうと感じる。中は死体のすし詰め状態でとても調べられる状態ではない。
魁えぐり:「うっわ」魁えぐり:腕で口元覆ってそっとしておきます
魁えぐり:次行ってみよう!
KP:見渡す限り最後の建造物へと足を向ける。
KP:見渡す限り、拷問器具や処刑道具が散乱している部屋。
KP:血の滴るアイアンメイデン、赤錆びたギロチン、棘のついた鞭などの悪趣味な光景が広がっており、建造物の大きさに反して壁が見えずどこまでも広がっている。
魁えぐり:「うわ、悪趣味やな」魁えぐり:後ろとかに注意しながらちょと進んでみよう
魁えぐり:CCB<=56 目星
Cthulhu : (1D100<=56) → 5 → 決定的成功/スペシャル
KP:では進む途中に、机の上に乗った二冊の本を見つける。
魁えぐり:わーい見るよ!魁えぐり:表紙を見よう
KP:黒革の表紙に金色の装丁が付された本。題名はそれぞれ「魁えぐり」「渡往」。
魁えぐり:これ見たことある魁えぐり:「なん…なんでこれがここに」
魁えぐり:取りあえず自分の開こう 中身一緒かな
KP:生まれ育った魁組での出来事、奇妙な縁で結ばれた友人達のこと、不思議な空間で出会ったカウンセラーのこと、目の前にいる犬猿の相手のこと、自ら手にかけたあの子のこと…本には魁が隠していたこと・誰にも話したことのないこと・言いたくないこと・貴方の秘密が書かれていた。
魁えぐり:いっしょだ!魁えぐり:「ほんまタチの悪い本やなこれ…」
魁えぐり:懐に仕舞っておきます ないない
魁えぐり:「渡のは……」人のやつ見るのはちょっと…
魁えぐり:持っていってあげようね
KP:その先は闇が広がっている。
魁えぐり:他にはもうないかな?すす…魁えぐり:何もなさそう
魁えぐり:来た道戻ろう
KP:ではその小屋を出る。
魁えぐり:「なんッもないな」魁えぐり:道なりに進んでいこう
KP:道なりに進んでいくと、少しずつ建造物が減ってきて代わりに鉄塔の立ち並ぶ場所へと移動して行く。途中で切れた電線らしきものや、ワイヤーが張り巡らされている。
KP:そこでふとカンカンカン・・・と頭上から音がする。視線を上げると鉄塔の上から此方を見下ろす渡の姿を確認できる。途端渡はその腕に抱えていた"何か"を投げてくる。
魁えぐり:CCB<=56 目星Cthulhu : (1D100<=56) → 20 → 成功
KP:魁は、それが僅かに息をするローブを着た少女だと言う事が分かる。
魁えぐり:受け止めるよ
魁えぐり:何やってんの~?!
KP:<DEX*5>。
魁えぐり:ccb<=50 DEX*5Cthulhu : (1D100<=50) → 12 → 成功
魁えぐり:だっしゅ
KP:済んでのことで受け止めることが出来るが、同時に彼女が「かちかち…」と音がする機械を身体に括りつけられている事が分かる。
魁えぐり:「は??!」KP:魁はそれが爆弾であることがわかる。
魁えぐり:爆弾をよく見ますKP:爆弾のタイマーは残りわずか。<DEX*5><電気修理>で取り外すことができる。
魁えぐり:ccb<=50 DEX*5Cthulhu : (1D100<=50) → 64 → 失敗
魁えぐり:しにまーす
KP:少女は突然「だめ…!」と悲痛な声を漏らすと身体をきゅうと丸める。
KP:その途端、目の前がかっと明るくなったかと思えば魁は爆風に巻き込まれ吹き飛ばされていた。
KP:1D6のダメージ。
魁えぐり:1d
Cthulhu : (1D6) → 1
KP:痛みに悶え体を起こして目を向ければ、少女のいた場所には小さなクレーターが出来ていた。SANC(1/1D4)。
魁えぐり:CCB<=41 SANCthulhu : (1D100<=41) → 100 → 致命的失敗
KP:4減少。
魁えぐり:渡往まだいる?そっち見ます
KP:渡はにやりと笑ったかと思うと、鉄塔から繋がるワイヤーをぐいと掴み、空中へ身を投げ出して近くの一際大きな建造物へ移動する。
魁えぐり:日本刀を握りしめて向かいます
魁えぐり:「あのアホ…ッ!」
魁えぐり:建造物はどんな感じだ
KP:他の建造物より大きいが、所々罅割れている。2階建ての廃墟のようだ。
KP:出入口らしき門は開きっぱなしで、誘うように魁の前に佇んでいた。
KP:建造物に足を踏み入れるとそこは異様な風景だった。赤黒い染みや銃痕、破り捨てられた衣服に瓦礫などが散乱している。
KP:突然足元に転がっていた通信機が「ガガッ、」と音を立てたかと思えばそこからは渡の声がする。
渡往:「あー、テス、テス、聞こえるか~?」
魁えぐり:「…おう」
渡往:「元気ねぇな、どうした?」
魁えぐり:「お前そんな奴やったか?」
渡往:「ああ?」
魁えぐり:「や、…もうええわ」
魁えぐり:「逃げまくってさっきから何してんねん」
渡往:「いやぁ、なかなか死なねぇからよ、ここに来てもらったわ」
魁えぐり:「はぁ」きょろきょろ
渡往:「ここは狩場なんだ、手こずる相手には大体ここにきてもらってんだ」
KP:見渡すが、渡の姿はない。
魁えぐり:「ふーん、で、次は何や」
渡往:「言っただろ、狩りの時間だ」
魁えぐり:「狩りの時間ねぇ」
渡往:「精々俺を見つけることだな」
KP:そう言うと、渡は、通信をぶつりと切る。
魁えぐり:「かくれんぼかよ」
***
KP:渡の行動。
KP:移動しました!
渡往:シークレットダイス
KP:魁の行動。
魁えぐり:⑨に移動します 目の前
KP:吹き抜けになっており、二階が見渡せる。
魁えぐり:CCB<=76 聞き耳Cthulhu : (1D100<=76) → 24 → 成功
KP:では渡が⑮にいるような気がしてくる。大きな音がした。
KP:渡の行動。
渡往:シークレットダイス
KP:魁の行動。
魁えぐり:⑦へ移動
魁えぐり:CCB<=55 応急手当
Cthulhu : (1D100<=55) → 80 → 失敗
魁えぐり:CCB<=76 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=76) → 60 → 成功
KP:渡はまだ⑮にいるようだということがわかる。
魁えぐり:「?」
KP:渡の行動。
渡往:シークレットダイス
KP:魁の行動。
魁えぐり:⑥へ移動します
KP:では通常の戦闘ラウンドへ移行する。
渡往:「よお、早かったじゃねぇか」
魁えぐり:「あ、おったおった」
渡往:「死んでも恨み言なしだぜ」
魁えぐり:「了解」
KP:渡の行動。
渡往:CCB<=70 拳銃
Cthulhu : (1D100<=70) → 74 → 失敗
KP:魁の行動。
魁えぐり:CCB<=95 日本刀
Cthulhu : (1D100<=95) → 1 → 決定的成功/スペシャル
KP:回避不可。貫通。引き抜くのに1ラウンドかかる。
魁えぐり:1d10+1d6
Cthulhu : (1D10+1D6) → 5[5]+6[6] → 11
KP:渡は腹を刺されたショックで、自動気絶となる。
KP:特別ルールとして、CON*5に成功すると意識を取り戻す。
KP:渡の行動。
渡往:CCB<=65 CON*5
Cthulhu : (1D100<=65) → 60 → 成功
KP:渡は意識を取り戻す。
KP:魁の行動。
魁えぐり:日本刀を引き抜きます
渡往:「っ…が、は…っ」
魁えぐり:足で体をこう…蹴るじゃないけど引き離す
KP:渡の行動。
渡往:CCB<=70 拳銃
Cthulhu : (1D100<=70) → 5 → 決定的成功/スペシャル
KP:回避不可。
渡往:1D10+2
Cthulhu : (1D10+2) → 4[4]+2 → 6
KP:魁はショックロール。
魁えぐり:ccb<=65 CON*5
Cthulhu : (1D100<=65) → 63 → 成功
KP:なんとか意識を保ったようだ。
魁えぐり:「あ゛ッ」
魁えぐり:choice[腹,腕,足]
Cthulhu : (CHOICE[腹,腕,足]) → 足
KP:魁の行動。
魁えぐり:CCB<=95 日本刀
Cthulhu : (1D100<=95) → 71 → 成功
渡往:CCB<=67 回避
Cthulhu : (1D100<=67) → 43 → 成功
KP:渡の行動。
渡往:CCB<=70 キック
Cthulhu : (1D100<=70) → 49 → 成功
魁えぐり:CCB<=73 回避
Cthulhu : (1D100<=73) → 13 → スペシャル
KP:魁の行動。
魁えぐり:CCB<=95 日本刀
Cthulhu : (1D100<=95) → 7 → スペシャル
渡往:CCB<=67 回避
Cthulhu : (1D100<=67) → 70 → 失敗
KP:貫通。ダメージ倍。
魁えぐり:1d10+1d6
Cthulhu : (1D10+1D6) → 7[7]+2[2] → 9
魁えぐり:18
渡往:死
KP:渡は倒れる。ボロボロの身体をなんとか引き摺って尚殺意を魁に向けるが、かくんと力が抜けて身体を地面に落とす。
KP:それを見届けると、渡の懐から割れた鏡が取り落され、そこに移る渡の顔がひどく歪んだ笑みを浮かべた。
渡往:「いいぞいいぞ、うまい狂気だ」「お前のお蔭だお前のお蔭だ」「次はお前が———」
魁えぐり:「?」
魁えぐり:こわい
KP:嘲笑うように鏡に映る渡が話していると、不意に空が陰る。
魁えぐり:「おい、なん……」
KP:直後、背筋の凍るような新たな声がする。
???:「なんてやつだ」
KP:声は憤慨しているように聞こえる。だが、それは不思議と自分や渡に向けられたものでは無いのだと感じた。
???:「人の"おこぼれ"で好き勝手しやがって。許してやるものか、傲慢なやつめ。」
KP:空からずるりずるりと、何かが零れ落ちてきた。それは暗闇だ、真っ黒な闇が落ちてきてこのゴミヶ原を侵食して、焦った様な顔を映す鏡はあっという間に飲み込まれていった。そしてそれは倒れる渡も、魁自身も。
???:「まったく、捨てっ放しは良くないな。ん?これはまだ使えそうだ。」
KP:声がそう話すと、背中をぐいと引っ張られる感触がした。そのまま意識がふ、と途切れていく。
***
KP:は、っと目を覚ませばそこは病院のベッドの上だった。魁が目を覚ましたことに友人や家族が安堵するだろう。
KP:話を聞けば、自分がショーウィンドウの前で倒れてから3日は経っていて、それから眠ったきり魘され続けていたようだ。
KP:軽い検査の後、魁は病院の廊下を歩く。
KP:すると、電話がかかってくる。見知らぬ番号からだった。
魁えぐり:出ます
魁えぐり:「もしもし、魁です」
渡往:「ブフッ 魁ですって、お前…」
KP:電話の先からは笑い声が聞こえる。
魁えぐり:「はぁ!?なん、な」
魁えぐり:「何でお前が電話かけてくんねん!」
魁えぐり:病院でおっきい声出しちゃダメなんだよえぐりさん!
渡往:「いや、夢を見てよ」
魁えぐり:「はぁ…」
渡往:「お前に負ける夢」
渡往:「けど妙に清清しい気分だったからよ、電話した」
魁えぐり:「彼女か!」
渡往:「違ぇよ!!」
魁えぐり:「知っとるわ!!」
渡往:「じゃあ言うなよ!それだけだ」
魁えぐり:「あ、てかなんで俺の電話番号知ってんねん!おい!」
渡往:「教えません~~じゃあな」
KP:そう言って渡は電話を切る。
魁えぐり:「あっ!」
魁えぐり:「………」
魁えぐり:履歴から電話番号登録して名前を「アホ」にしておきます
KP:恐ろしい出来事だった気がする。それでも、自分たちが生きている事は確かだと思い直し、魁達は日常へ戻っていくのだった。
ED2「捨てる神ならば拾う神でもあり」
×Close
プロフィール
HN:
4.9
Webサイト:
性別:
非公開
自己紹介:
4.9のTRPGに関するイラスト、セッションログ、ハウスルールなどを置いています。現在クトゥルフ神話TRPGのみ。作品の無断加工・転載をしないでください。
忍者ブログ [PR]